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Coccoの沖縄限定盤
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Cocco「風化風葬」CDシングル&DVDセット(バラ売りはできません。) CDシングル「風化風葬」スタジオバージョン DVD「風化風葬」ライヴバージョン ライヴツアー9ケ所11公演最終日/2000.10.6 日本武道館公演より収録。 この沖縄限定セットは全国発売の予定はございません。沖縄でし買えない沖縄地区限定盤です。また、「風化風葬」のDVD映像が今後ライヴDVDとして発売されることもありません。 |
沖縄地区限定盤Cocco「風化風葬」 CDシングル&DVDセット 商品番号 OKNW−2001 ¥1.800(税込) |
当店にて好評発売中! 「沖縄地区限定品」 |
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丸高ミュージック(丸高楽器)
TEL/FAX 098-867-1242
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八月十五日、十六の両日、ドキュメンタリー映画「ひめゆり」(柴田昌平監督)の上映会で、学徒隊生存者とのトークショーとライブに臨んだ歌手のCoccoさん。今年十五日、普天間代替施設が建設される名護市・辺野古沖を泳ぐジュゴンの姿に喚起された歌「ジュゴンの見える丘」を沖縄限定で発売する。ひめゆり、戦争の悲劇と平和、ジュゴンに寄せる想い語ってもらった。 |
Coccono「想い事」 ひめゆり、平和、そしてジュゴン ひめゆりのおばぁと直接会って話すのは初めてだった。おばぁたちが生きていることを多くの若者が感謝していると言いたかったし、来てもらった若者も、きちんと向き合ってくれた。とてもうししくって。トークショーは大きな出来事。おばぁに会えたうれしさの何百倍も重かった。いくら尊敬と感謝の念を示しても足りないほどの勇気と力をおばぁたちに感じた。 ************************************************ 「ひめゆり」の映画を見て言葉にできたのは「ありがとう」と「ごめんなさい」の二つだけだった。 生き残ってくれたことへの「ありがとう」、体験を話してくれる勇気への「ありがとう」。戦争から「生き残ってしまった」とおばぁたちに言わせてはいけない。私たちにできることは、おばぁたちの一言一句をくみ取って、受け入れ、感謝することだ。 そして、体験を話してもらっていることに「ごめんなさい」と思う。戦争は今も起きている。私たちの無知を諭するため、おばぁたちは話続けている。まだ私たちは、おばぁの傷をえぐらなければならない。私たちのその無力さには、本当に責任を感じている。 ************************************************ 昨年の八月、バンドのメンバーとひめゆりの塔へ行った。十何年ぶりに訪れたひめゆりの塔は、暗くて重いイメージから木漏れ日がきれいでお花が似合う、心穏やかになる場所へと変わっていた。痛々しく、悲惨な場所だけど、それを乗り越えようとする人々の祈りをみることができた。 祈りによって、ひめゆりの塔が悲しみと後悔だけの場ではなく、未来につながる場になるのだと分かった。 「平和の磯」には昨年、初めて行った。刻まれた名前を全部読み終えるのに、どれだけの時間がかかるのだろう。やっぱり何かしなきゃ。これ以上、名前を増やさないためにも。 ************************************************ 小学校の時、戦争について学んだのは広島、長崎の原爆よりも、まずは沖縄戦だった。第二次世界大戦の一番の被害は沖縄だと思った。でも広島、長崎のことを聞き『はだしのゲン』(作・中沢啓治)を読み、自分たちだけが被害者ではないことを知った時、すごく恥ずかしかった。 広島、長崎に行きたい、見たいを思った。幼い私の目に映る沖縄は海や空が青い南国の楽園に復活を遂げていた。広島、長崎はどうなっているのだろうか見届けたかった。 中学校の修学旅行で長崎に行けたときはうれしかった。千羽鶴を手向けた。広島には東京で歌手になって初めて訪れた。 きれいな雨が降ってきた。 原爆が落ちて「黒い雨」が降ったという。きれいな雨を見た時、泣いた。 でも、広島にも「生き残ってしまった」と悔いる人がいる。「生き残って良かった」と言ってもらうため、自分たちの世代がするべきことは、いっぱいある。 ************************************************ 沖縄は光と影が分かりやすい所。光と言えば人情、明るい海、白い砂浜。影は基地や無知、終わらない戦後、環境破壊。その両極端が共存している。 県内でも(考え方の)温度差を感じるけれど、内(沖縄)と外(本土)の感覚の違いにがく然とすることがある。 普天間飛行場の移設が決定された時、「ひどいようね」「基地なんか許せない」と本土人に挨拶代わりに言われた時は、何だか悲しくなった。もう次の瞬間には別の問題になってて、彼らにとっては、もうそれで終わってしまう話。 去年四月、普天間移設が決まったと東京の新聞で読んだ時、こんなに泣いたことがあったかというくらいに泣いた。 名護が容認したのだから知事も容認すべきだという内容だった。少なくとも普天間基地が返還されるんだから喜ぶべきだ、と記述されていた。 誰も沖縄から(普天間基地を)引き取る気がないのだと、具体的に感じた。影と一緒に住んでいる側としてはやっぱり痛かった。 ************************************************ ジュゴンと基地問題は切れ離せないし、ジュゴンのことを言うと基地反対派だとすぐに片付けれられてしまう。移設賛成、反対で沖縄が真二つに割れる中で、(CD出せば)風当たりは強くなるだろうと想像は出来た。 しかし、私は政治を問う者や基地反対を唱える者としてではなく、一人の「歌うたい」としてジュゴンの美しさ、尊さを伝えたい。 いろんな立場の人がいて、それぞれの生活がある。しかし、今年六月二十一日のテレビのニュース映像で大浦湾を泳ぐ二頭のジュゴンの映像を見たとき、これは守らなければいけないと思い、私の中に歌が生まれた。 自分にできることは、ジュゴンや沖縄戦、基地問題すら知らない子供たちに「ジュゴン」という言葉を届けることだ。 ************************************************ 沖縄は歴史の中でいろんなことを強いられてきた。それを受け流し、あきらめ、共存しなければ前に進めなかった。 しかし、「ひめゆり」という映画は誰も責める内容でもなかった。おばぁたちが伝えたかったことは、日本軍や米軍を責め立てることではなく、自分たちの「無知」の恐ろしさだった。 今、直面している(教科書記述)問題に対しても、私たちは、声を荒らげて誰を責めるのではなく、あの時何が出来たのだろう、ではこれから何をするべきなのだろうというところに戻ることが大事だと想う。盾と矛で攻め合うだけでは、未来はない。 おばぁたちが伝えたかったこと。無知の恐ろしさ愚かさ。私たちは知るべきだ。たとえそれがひどく残酷で背をそむけたくなるようなことでも。 自分たちのような若い世代は、未来をつくっていかなければならない。おばぁたちからの教えを肝に染めて、自分たちの世代と話し合いたい。そして、一緒に考え、未来へ進みたい。おばぁたちに生きていて良かったと想ってもらえる沖縄を世界を作りたい。 |